2006年4月29日みどりの日



────あしやには、不思議な奇跡があるという。
────あしやには、真紅が微笑み、ヒナははしゃぎ、ジュンや巴も笑顔であふれる神社がある。
────あしやには、全国の薔薇乙女信者が夢にまでみた(?)光景が、そこにある。(*)


そう…今日は福岡県芦屋町で人形感謝祭が執り行われる神聖な日。



ということで、飛蚊亭のアリスアリスはなんの予告もなくGW突撃企画第一弾として。
福岡県は芦屋の人形供養祭りに凸激レポートすることになりました!



いやいや、決して記念グッズに釣られたわけじゃないですよ?
個人的にこういうおいしいたのしいイベントに参加するの大好きなんですよ!
あと、福岡で買い物もしたいし。福岡アジア美術館でやってるエジプト展にも行きたいし。



…ホントですよ?



ってことで、前日から飛蚊亭の(名ばかりの)社長を家に泊め、早朝早出でで出撃予定なのであります。

本来週末に見るはずの1週間分の溜まったアニメ類を観賞し、早めの就寝です。
ハルヒかわいいよ!ハルヒ!









ところがなかなか寝付けません。


涼宮ハルヒも桜蘭のはるひもかわいいから───だけでなく、
普段もっと遅くまで起きてるから───だけではなく、
早々にダウンした社長のいびきが凄まじい───だけでなく、





なんというか気合が入ってるというよりすでに入れ込みすぎの馬です。大興奮です。
むしろ出走前のお馬さんよりも興奮してるんじゃないだろうか?

理由も分かってるんです。
なんたって愛知から漏電迷伝の面々
裸+(らぷらす)の魔こと衝撃のアナ…アンソニーさんが連れて来られるんですから!!


興奮しないほうがおかしいってもんです。











『明日は何かが起きる気がする。』

だから眠れないのです(笑








それでもきっちり7時30分に社長に起こされ起床し、身支度を整え、いざ出撃!
愛車三菱FTOこと通称ジェシカに乗り込み颯爽と芦屋にむかって滑り出しました。


芦屋まで愛車ジェシカで1時間。
道中たいした混雑もなく、車内で社長と

そもそもなぜ芦屋にローゼンなのか?とか

芦屋の町政はどういう対応だったのだろうか?とか

立案者のテンションはどのくらい高かったんだろうか?とか

実にどうでもいいことをかなり高めのテンションで

我らが愛すべき隣町の行く先を案じておりました。








そうしていくうちに芦屋に到着です。
こころなしか、いつもの芦屋と空気が違う気がするのは気のせいですよね?






芦屋に着いたはいいけど、じつはとても不安なことがあるのです。




それは、そもそも衝撃さんにあえるのか?
なんでか?っていうと、衝撃さんに私が行くことすら伝えていません。



つまりは、突然に押しかけて驚かせてみようという試みなのです。
いや別に、
衝撃さんが来ることが分かってから連絡しようとしても連絡が取れなかったとか



そんなじゃありませんよ?



逢えなかったら逢えなかったで、それはネタになるしね!
なんて場末の芸人かネタに詰まったネタ作家のような言い訳をしつつ芦屋の町中を愛車ジェシカで流します。



人形祭のポスター発見。

神事の執り行われる神社発見。

駐車場発見。

記念グッズの即売会場…発見。




愛車ジェシカをさっき見つけた駐車場に止め、歩いて即売会場に向かいました。



即売会場に到着したのは午前9時ちょい過ぎ。
すでに場内で20人ほどが列を作っております。ローゼン恐るべし。







衝撃さんに逢えるかなあ・・・?
とか夢見る少女のようにつぶやきつつ場内に入りました。いや、入れませんでした。










あ、衝撃さんだ。











みつかったよ、あっさりと。なんていうかもうそこにあるのが当然のように芦屋の景色の一部と化したかのような衝撃さんと再会しました。



衝撃さんも開場前に知り合いに会うと思ってなかったようでした。
そして初対面の漏電の方々、といっても2名ですが。
銀ちゃんこと水銀倒さんと
カナちゃんこと金糸嫌さん。
みなさん、まだまだ一般人です。(あたりまえ)



去年の7月に逢って以来の衝撃さんは、たしかに衝撃さんだった。
握手を交わし、しばしの談笑。
銀ちゃん曰く、福岡の空気はバナナの香りがするそうです。
地元民には気づかないところに気づいてくれる漏電の面々でした。




空気といえば…開場は閑静な住宅街の一角。

正直彼らが漏電になれそうな空気だとは到底思えません。

果たして漏電ズに逢うことが出来るんだろうか?
と談笑中に一抹の不安が頭をよぎりました。










一旦、彼らと別れ私たちはグッズ待ちの列に並ぶことにしました。

開場までしばらくあるので、グッズ購入の列に並び会場を待ちます。大体50人目くらいだろうか…?
とりあえず開場限定グッズのクオカードは確保できそうです。

もちろんグッズ目当てじゃないので、手に入らなくてもいいんですけどね?








…ホントですよ?









待ち時間に会場の前で一人の男が芸術を作り始めました。
ここに来ている誰も知らなかったイベント。
コテ絵で立体像を作る匠の登場です。

積み固められた小さな塊がこれから何に変化していくのか?
実に楽しみであります。いや、まあすでに何になるか分かるような気がしますが─。







そして開場まであと10分。気が付くと会場内に収まりきれず長蛇の列です。
その数推定250人…。




衝撃さんたちがどこにいるかすらすでにわかりません。





なんだかおそろしいことになってきた気がする。












そして、いよいよ開場となりました。
───が、開幕ダッシュもうねる人波もありません。



20人単位で入場していくという、実に手馴れた誘導スタッフのおかげで混乱はありませんでした。
───こういうイベント初めてなんだよね?あしや?



開場内は壁際を囲うように各グッズが並び開場中央に休憩所が設置されているという実にオーソドックスなタイプの構成。
流れ作業でグッズが買えるという。スタッフも転売厨も大喜びの仕様です。



───ホントにこういうイベント初めてなの?あしや?



食べられるケーキもありました。



ただし、コスプレイヤーにはあまりやさしくないレイアウトであることは素人目にも分かりました。



ここで…

コスプレ?

するの?

ほんとに?






私は無理。

っていうか元からしないし。グッズ買いに来ただけだし!(やっぱりそうか)
───お目当てのグッズを購入し終わって会場を出るとそこに。










あ、衝撃さんだ!──っていうか、












まだ衝撃さんだ!








いったいどうしたというんだろう?
目に映る面々は漏電じゃない。一般人だ。
入り口の片隅であきらかにテンションの低い3人。





駆け寄って事情を聞くとコスをやる空気になっていないこの場所で
ドっ引きなコスをしていいものだろうか?
と悩んでいるご様子。








素人の私でも分かるこの状況。
たしかにやりたくないよなあ(笑











でも愛知から12時間かけてやってきて、会場眺めて終わり。

それでは全国の漏電ファンはきっと納得しないししたくないだろう(笑





ここでアリスは思いつきました。
きっとレイヤーは何人か居るはずだ。
現に会場内に明らかにスタッフではない巫女さんが居た。

ひとりだけど。





つまり、誰か。何か。きっかけが要るのだと。

そしてそのきっかけというのはここに居るツワモノ3人衆に違いないと。





そう思い(自分が何もやらないのをいいことに)一日限定の漏電裏方になることにしました。
もちろん宣言もせずに一方的に










コスをヤルきっかけを呼び起こす魔法の呪文を探しつつ話をしていると、
鹿児島からきた漏電ファンの女の子(!)
が声をかけてきました。




そうだ!漏電にはファンがいるんだ!
しかもこの子が実によく動く。



(宣言してない)裏方の私以上に動きます。



会場内の偵察からコスに着替えられそうなスペースの探索。
そりゃあ、わざわざ鹿児島から来てコス見れないのは嫌だよなあ。
私だってそういう立場に置かれたら悲しい(笑


そうしていくうちに会場入り口一角に不思議な力が満たされてきたのです。




漏電を知っている人たちがひとり、またひとりと。

夏の夜に水銀灯に引き寄せられる蟲たちのように。集まってきました。



だんだんと場のテンションが上がっていきます。



あとは───彼らの勇気だけ。










最後のきっかけは
なんと会場の警備のおっちゃんでした。


もっと盛り上がっていいと思う。みたいな言葉だったと思う。
よく覚えていないけど。

そしておっちゃんが着替えならトイレを使っていいよと言ってくれたのだ。
その言葉を胸に、





───ついに衝撃さんが動いた。





金糸嫌嬢を引きつれて車椅子用トイレに向かう。
例えるならば、そのときの衝撃さんは
まるで嫌がる朝比奈みくるを引き連れてコスプレに向かう涼宮ハルヒのようだった。





はじまる…。






ついに『スーパー漏電タイムinあしや』が始まるんだっ!







彼らは着替えている。
曇りガラスの向こうで薄々動きがわかるトイレで!!



後で聞いた話だとなんというかむちゃくちゃ着替えやすい空間だったらしい(笑






───10分後。というテロップが流れそうな間を置いて、彼らは姿を現した。













カナ嬢、恥ずかしがってるし(笑

──いや、正直似合ってますよ?ええ、マジで。

そこには(一方的に)よく知っている彼らが居た。









衝撃さ…もとい、裸+氏は実に落ち着いてらっしゃる。
いや、サングラスだからよく分からないだけなのかもしれないけど。


入れ替わりで銀ちゃんが変身に入る。
そのトイレ、ホントに着替えやすいらしい。
10分ほどで変身完了。



不思議だった。ムビで見る彼らとはなんというかオーラが違った。


というか本気で違和感ないし(笑



そして会場前の空気はほんの少し、だけど確実に、変わったんだ。










解説するなら空気が3層に分かれた感じだった。

ドーナツ化現象と言ったほうがいいだろうか?


まず、漏電を知る最初から居た面々の層。

そしてそれを取り巻くように出来た人の少ない層。

最後に遠巻きに眺める、がしかし、
苦笑いをしつつも慈愛にあふれる瞳をこちらに向ける面々の層。




まだまだ空気は変わり始めたばかり。これからが勝負だ。
裸+氏が小道具を用意しだした。カナ嬢のバイオリン、銀ちゃんのムチ、など等。

カナ嬢がバイオリンは持っているけど弾いたことないという萌えキャラだったので、
小学生のころほんのちょっとだけバイオリンをかじったことのある私と、鹿児島のファンの子で小道具のバイオリンの調弦をやりました。



その最中に、ほんの少しの勇気が場を一気に動かすことになるのでした。








勇気を出したのは小さな女の子。
その子が漏電の面々が勢ぞろい(3人ですが)したころから
柱の陰からこちらを伺ったり。
い塀から頭だけだしてこちらを伺ったりと。
漫画でしか見れないようなリアクションをしていたのは気づいていたのですが。



一緒に来ていたおとうさんが写真の撮影を申し出てきたのです。



タ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜ー!!




撮影場所は会場の前に到着した真紅ライナーの前。



そしてこれが漏電を中心に時が動き出すきっかけになったのです。





駐車場は徐々にステージと化し、次々と撮影を申し出る人々。
3つに分かれた層はすでになく、
気が付けば彼らの他に薔薇水晶も駐車場ステージに降り立っていました。



ポージングも気合が漲り、だんだんと大胆なオーラあふれる漏電の面々。
負けてない!勢ぞろいにも負けてないよっ!







え?私ですか?




私はそれを遠くで見ていました。
ええ会場の前から(笑





なんでかって、みんな荷物置いて駐車場ステージに行ってる
もんだから荷物番のようなものをしてました(笑
その間遠目からステージ駐車場を眺めつつ、


町内巡回バスのおじいちゃんが駐車場を脇から見てびっくりして見返したり、

通行人のおばちゃんが『これなんなの?』って周りの人に聞いたり、

駐車場横の住宅の住民が庭に出てきて外をうかがったり。



まぁ、普通の会場では味わえないような空気を思う存分満喫できました。



なんというか面映かったです(笑


撮影会は実に1時間半近くに及び、



途中町の中を神社まで練り歩き、

境内で裸+氏やカナ嬢がおみくじを引いたりとかもありすごいことになりました。



あしやのスタッフも実に寛容で
いろんな意味で規制がゆるかったのも幸いしたようです(笑
私は途中で小物の買出しをしたり差し入れ買ったりと忙しく時を過ごしました。いや、ホント。






漏電は人気ありますねぇ(笑




きっと神社に供えられていた供養される人形たちも
きっと浮かばれたことだと思います。



そんなわけで買出しの途中で購入したマジックで漏電のみなさんにサインをしてもらいました。



会場で購入したポストカードに。しかも5枚(笑

今度の東京のイベントで景品に使ってもらえたらと思っています。
普通のもいくつか用意しましたんで(笑

私がサインしてもらっているのを見た面々が
下敷きやらなんやらにサインを求めだしたのは余談になります。



あ、そうそう。会場前で奮闘していた匠が仕上げたのは予想通りくんくん探偵でした。



これがまたすごい出来で、
とてもその場で資料を渡されて仕上げたとは思えない立体造詣でした。
あまりの出来にスタッフの方がどうにかして保存しようとしていました。

保存できたのかなぁ?





これで今日のオフレポは終わりですヽ(゚▽,゚)ノ

あ、福岡に買い物行くのも美術館に行くのも忘れた(笑

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